コパーワイヤーで巻く、シンプルなニンフです。
ソーヤー・ニンフ
タイイング方法
フェザントテール・ニンフを、フランク・ソーヤー著の『NYMPHS AND THE TROUT』に載っている手順に従って巻いてみました。
使用マテリアル
フック、コパーワイヤー、フェザントテール。これだけです。スレッドも使いません。
『NYMPHS AND THE TROUT』によると、フックサイズはNo.00, No.0, No.1。現在のサイズだと、#17, #16, #15に相当します。
コパーワイヤーは髪の毛よりもやや太いくらいの、極細のものを使用。フランク・ソーヤは小型の変圧器、ダイナモ、モーターなどから取った、0.1mmくらいのものを使っていたようです。
フェザントテールのファイバーは、使用するフックサイズに丁度良いところを選びます。短すぎると巻き切れませんし、長すぎるとウイングケースが明るくなってしまいます。
タイイング手順
![ワイヤーを巻く](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn01.jpg)
ベンドからアイへ向かってワイヤーを巻きます。(フックはTMC 3761SP-BL #16。コパーワイヤーには、カツイチ お助け銅線 #0.1mmを使用しました。)
![ワイヤーを切る](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn02.jpg)
アイまで巻いたワイヤーでソラックスを整形し、ベンドまでワイヤーを戻します。短く余った方のワイヤーはカットします。
![フェザントテールのファイバー](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn03.jpg)
フェザントテールのファイバーを4本取ります。先側が明るく、バット側が暗めの色になっています。
![ファイバーを巻き留める](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn04.jpg)
ベンド部にフェザントテールのファイバーを巻き留めます。テールの長さは1/8インチ(3.175mm)くらい。
![撚る](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn05.jpg)
巻き留めたファイバーをワイヤーに巻き付けます。
![アイまで巻く](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn06.jpg)
アイまで均等に巻き進め、ファイバーをワイヤーと分け、巻き留めます。
![ソラックス後端まで戻す](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn07.jpg)
ワイヤーだけをソラックス後端に巻き戻します。
![ファイバーを折り返し、巻き留める](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn08.jpg)
ファイバーをベンド側へ折り返し、ソラックス後端で巻き留めます。
![ワイヤーをアイに](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn09.jpg)
ワイヤーをアイ付近まで巻き進めます。
![アイ側へ折り返し、巻き留める](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn10.jpg)
ファイバーをアイ側へ折り返し、ワイヤーで6回巻き留めます。
![ハーフヒッチ](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn11.jpg)
『Nymphs and the trout』には書いてありませんが、念のため、手でハーフヒッチ。
![余ったファイバーをカット](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn12.jpg)
余ったファイバーをカットします。
![完成](https://trouting.net/wpon/wp-content/uploads/20220304-ptn13.jpg)
ソーヤー・ニンフの完成です。
シンプルが故に
以前、このブログで書いたキラー・バグ繋がりで、ソーヤー版のフェザントテール・ニンフを初めて巻いてみたのですが、スレッドを使って巻く方法に慣れているせいか、かなり難しく感じました。
ファイバー選びがシビアなのと、極細のコパーワイヤーが途中で切れることがあるんです。ワイヤーが切れるのは、どうやら、ボビンホルダーをブラブラさせるのが一因らしく、結局、手巻きにしました。
ウイングケースが黒っぽくなるのが理想です。
テールが3mmというのは、これまで巻いてきたPTNに比べ、かなり短く感じます。
動くフランク・ソーヤー
なんと、YouTubeにフランク・ソーヤー本人がソーヤー・ニンフを巻いている動画があるんです。白黒で音声もありませんが、必見です。
この動画では、『Nymphs and the trout』で紹介されている方法とは異なり、余ったファイバーを、アイではなく、ベンド側でカットしています。ファイバーが短すぎて1ターンだけにしたのか、それとも長すぎて3ターンにしたのかは、動画が不鮮明でわかりませんでした。
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