基本のフライタイイング(その3)ゴールドリブドヘアーズイヤー

ハーズマスクのイヤーを使って、ゴールドリブドヘアーズイヤーを巻いてみました。

ニンフの王道

タイイング手順

ドライの王道がエルクヘアカディスだとすれば、ニンフはなんだろうか? 

フランク・ソーヤ考案のフェザントテール・ニンフかとも思ったんですが、やっぱりゴールドリブドヘアーズイヤー(GRHE)ですね。

使用マテリアル

フック TMC 3761SP-BL #12
スレッド ユニスレッド 8/0(ダークブラウン)
ウエイト レッドワイヤー
リブ コパーワイヤー
ボディ ヘアーズイヤー(ナチュラル)
テール フェザントテール
ウイングケース フェザントテール、UVレジン

フックはTMC3761などの1Xロングが基本です。適用サイズは16~10番くらい。色々な巻き方がありますが、今回はテールに使うフェザントテールを折り返してウイングケースにしてみました。

ゴールドリブドなんでリブにはゴールドを使うのが本当なんでしょうけど、私の場合、ウエイトの有無をワイヤーの色で見分けているため、コパーを使っています。

ウエイトとテール

レッドワイヤーを巻く
下巻きの前にレッドワイヤーを巻きます。スレッドとは逆方向に巻くとズレにくいです。
スレッドを巻く
レッドワイヤーの前後と溝を巻いて固定し、そのままシャンクの後端まで下巻きをします。
コパーワイヤーを取り付ける
コパーワイヤーを固定し、フェザントテールをつけやすいように、向こう側に向けておきます。
フェザントテールを切り出す
フェザントテールを切り出します。ウイングケースも兼ねるので、長めのところ使います。
切り出したフェザントテール
本数はだいたいこのくらい。
フェザントテールを取り付ける
シャンク全体に固定します。

ダビング

ヘアーズイヤーを切り出す
ヘアーズイヤーを切り出します。
切り出したヘアーズイヤー
指でよく揉みます。
ダビングワックスを塗る
スレッドにダビングワックスを塗ります。
ダビング材を撚りつける
アブドメン(腹部)は細身にしたいので、堅く撚りつけます。
アイまでダビング
アイ手前まで巻きます。
スレッドを戻す
スレッドをソラックス(胸部)とアブドメン(腹部)の境目あたり(シャンクの1/3くらい)まで戻します。
リビング
スレッドの位置までリビングをします。
ワイヤーをカット
ワイヤーをカットし、切り口をスレッドで巻き止めます。
フェザントテールを折り返す
フェザントテールを折り返します。
折り返したフェザントテールを固定
スレッドで固定します。
ダビング材を撚りつける
ダビング材を撚りつけます。ソラックス部分はボリュームをだしたいので、フワっと。
ダビング
アイ手前まで巻きます。

ウイングケース

フェザントテールを折り返す
フェザントテールを折り返します。
フェザントテールを固定
アイ手前にスレッドで止めます。
ウイップフィニッシュ
余分なフェザントテールをカットし、ウイップフィニッシュで固定します。
フェザントテールを拡げる
ウイングケース(フェザントテール)を軽く拡げます。
UVレジンを塗る
UVレジンを塗ります。ウイップフィニッシュしたスレッドにも軽く塗っておきます。
UVライトを当てる
UVライトでウイングケースとヘッド(スレッド)を硬化。
ブラシで掻き出す
ダビングブラシでソラックス部を軽く掻き出して完成です。

元々はドライフライ?

ニンフパターン108(増沢信二+渡辺隆)によると、ゴールドリブドヘアーズイヤーは元々、19世紀のイギリスで生まれたドライフライだったんだそうです。

ゴールドリブドヘアーズイヤー

ニンフバージョンが生まれたのはそれから1世紀も後のアメリカだと言われています。※考案者が不明なため、諸説あり。

ちなみに、ドライとニンフの間にはウェットバージョンもあり、本場(アメリカやイギリス)では今でも普通に使われているようです。

今度巻いてみようかな。

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