偏光グラスはもっちり泡で洗ってケイドライで拭く

偏光グラスはデリケート。丁寧なメンテナンスで、できるだけ長く使いたいものです。

偏光グラスのメンテナンス

乾拭きはご法度

偏光グラスをいきなり乾拭きするのは止めておいたほうが無難です。

一見、綺麗に見えても、細かい砂埃が付着していて、そのまま拭くとレンズにキズがつく恐れがあるからです

汚れた場合は、先ず、水で埃を洗い流してから、水分を除く程度にティッシュなどでやさしく拭くのが基本です。

アブラ汚れ

水洗いだけだと、レンズに白いワックス状の汚れが残ることがあります。

ほとんどの場合、皮脂によるものですが、日焼け止めや虫除け、フライで使うフロータントなどのケミカル類が原因になることもあります。指に付いたまま、知らず知らずのうちにレンズを触ってしまっているんですね。これらは撥水力が強いので、水だけではまず落ちません。

そんなときおすすめなのがメガネ用の洗剤。水で洗い流すタイプで、一般にはメガネシャンプーとよばれています。

メガネクリーナ泡シャンプー

私が使っている小林製薬のメガネクリーナ泡シャンプー。45回分とありますが、慣れるとほんの少量しか使わないので、普段のメガネで毎日使っても1年くらいはもちます。

※小林製薬の『メガネクリーナ泡シャンプー』は販売終了になりました。現在はソフト99の『メガネのシャンプー』を使用しています。〔2016年12月 追記〕

洗い方と拭き方

以前は食器用の中性洗剤を使っていたんですが、濃度調整が面倒なのと、手肌のうるおいなどと称し、洗浄には必要ない成分が含まれている場合があるので使うのを止めました。

その点、メガネシャンプーだと薄める必要がなく、不要な成分もあまり入っていないので安心です。

洗い方

メガネシャンプーで洗う
メガネシャンプーをつけて泡で優しく洗います。レンズだけでなくフレームも。
水ですすぐ
流水で十分にすすぎます。できれば室温に近い水で。お湯は厳禁

お湯を使っちゃいけない理由は、コーティングと偏光フィルムが熱に弱く、剥離の原因になるからです。逆に水が冷たすぎると、レンズが冷やされ結露してしまうので、ちょっとの間ですが、拭いても曇りがとれなくなります。

※ここで扱っている偏光グラスはコンベックスのポラウイングSPX160です。興味のある方は『ゾフとポラウィングSPXで度入りの偏光グラスを作ってみた』と『Zoff & Polawing SPX160 度付き偏光グラスのレビュー』をご覧ください。

拭き方

水を拭き取る
ティッシュなどで水を拭き取ります。洗剤で汚れは落ちているので、強く擦る必要はありません。
レンズとフレームの間を拭く
リムとレンズの間にティッシュなどを差し込み、水を念入りに吸い取ります。

拭き終わったら十分に乾かします。乾かないうちにメガネケースに入れてしまうと、多湿による剥離の原因になります。偏光グラスは湿気にも弱いんです

早く乾かしたいからといって、直射日光に曝したり、ドライヤーを当てたりするのはやめましょう(笑)。冷風モードなら大丈夫でしょうけど。

ティッシュでもいいけど

上の写真(拭き方)で使っている白いウェス。実はこれ、ティッシュではありません。

クレシアのケイドライという産業用ワイパーです。ティッシュ並みに柔らかいんですが、毛羽立ちと紙粉が少ないのが特徴です。

クレシア・ケイドライ
デリケートなパーツを拭くのに適していて、工業や理化学などの分野で使われています。個人だと、カメラのレンズ拭きに使う人もいるみたいです。

キムワイプだと堅いし、カシミヤだと紙粉が多いし、今のところこれに落ち着いています。

洗い過ぎにご用心

偏光グラスは水分を嫌うので、洗うのは必要最小限にとどめておくべきです。

私の場合、淡水(渓流)しかやらないので、釣行後にあまり汚れていないようなら、そのままケースにしまっておくだけ。水しぶきや雨で濡れてしまったり、ホコリが目立ってきたときだけ洗うようにしています。

海釣りで使う方は、塩の問題もあるので、もう少し頻繁に洗ったほうがいいかもしれません。

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