コパーワイヤーで巻く、シンプルなニンフです。
ソーヤー・ニンフ
タイイング方法
フェザントテール・ニンフを、フランク・ソーヤー著の『NYMPHS AND THE TROUT』に載っている手順に従って巻いてみました。
使用マテリアル
フック、コパーワイヤー、フェザントテール。これだけです。スレッドも使いません。
『NYMPHS AND THE TROUT』によると、フックサイズはNo.00, No.0, No.1。現在のサイズだと、#17, #16, #15に相当します。
コパーワイヤーは髪の毛よりもやや太いくらいの、極細のものを使用。フランク・ソーヤは小型の変圧器、ダイナモ、モーターなどから取った、0.1mmくらいのものを使っていたようです。
フェザントテールのファイバーは、使用するフックサイズに丁度良いところを選びます。短すぎると巻き切れませんし、長すぎるとウイングケースが明るくなってしまいます。
タイイング手順

ベンドからアイへ向かってワイヤーを巻きます。(フックはTMC 3761SP-BL #16。コパーワイヤーには、カツイチ お助け銅線 #0.1mmを使用しました。)

アイまで巻いたワイヤーでソラックスを整形し、ベンドまでワイヤーを戻します。短く余った方のワイヤーはカットします。

フェザントテールのファイバーを4本取ります。先側が明るく、バット側が暗めの色になっています。

ベンド部にフェザントテールのファイバーを巻き留めます。テールの長さは1/8インチ(3.175mm)くらい。

巻き留めたファイバーをワイヤーに巻き付けます。

アイまで均等に巻き進め、ファイバーをワイヤーと分け、巻き留めます。

ワイヤーだけをソラックス後端に巻き戻します。

ファイバーをベンド側へ折り返し、ソラックス後端で巻き留めます。

ワイヤーをアイ付近まで巻き進めます。

ファイバーをアイ側へ折り返し、ワイヤーで6回巻き留めます。

『Nymphs and the trout』には書いてありませんが、念のため、手でハーフヒッチ。

余ったファイバーをカットします。

ソーヤー・ニンフの完成です。
シンプルが故に
以前、このブログで書いたキラー・バグ繋がりで、ソーヤー版のフェザントテール・ニンフを初めて巻いてみたのですが、スレッドを使って巻く方法に慣れているせいか、かなり難しく感じました。
ファイバー選びがシビアなのと、極細のコパーワイヤーが途中で切れることがあるんです。ワイヤーが切れるのは、どうやら、ボビンホルダーをブラブラさせるのが一因らしく、結局、手巻きにしました。
ウイングケースが黒っぽくなるのが理想です。
テールが3mmというのは、これまで巻いてきたPTNに比べ、かなり短く感じます。
動くフランク・ソーヤー
なんと、YouTubeにフランク・ソーヤー本人がソーヤー・ニンフを巻いている動画があるんです。白黒で音声もありませんが、必見です。
この動画では、『Nymphs and the trout』で紹介されている方法とは異なり、余ったファイバーを、アイではなく、ベンド側でカットしています。ファイバーが短すぎて1ターンだけにしたのか、それとも長すぎて3ターンにしたのかは、動画が不鮮明でわかりませんでした。
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