サクラマスへの道(第17回)。その瞬間は突然やってきました。
足掛け3年
高を括る
最上川水系の中流域。岸際をそっと上流へ回り込み、深瀬の底石の間にイントルーダーを流し込むと。
何かが引っかかりました。念のため竿を立てて踏ん張ると、1mくらいの間を左右にゆっくり動きます。
『木の枝にでも引っかかって流れに煽られているんだろうか?』
足掛け3年、釣れないのが当たり前になっていたせいで、素直になれないんです。
これが、とりあえず魚に違いないとの確信に変わったのは、引っかかりが底石の間からヌーっと上流に移動したときです。でも、先週のニゴイのこともあって、まだサクラマスだとは信じられません。
ついにその時が
13フィート6インチのツーハンドが思いっきりしなります。ニゴイにしては引きが強すぎるし、これはやはりサクラマス!?
慎重に間合いを詰め、岸際に寄せていくと、シューティングヘッドのつなぎ目がガイドに引っかかって、テンションが緩んでしまいました。何をやってるんだぁー。
後ろに下がってテンションをかけ直し、小さいネットでなんとか取り込むと。
とうとうやりました。間違いありません。サクラマスです。
サイズは61cm。河口から50km以上も離れているのに、コンディションも良好。言うことありません。
2017年の初釣行から3年目。釣行回数でいうと25回目くらいかな。ようやく念願のサクラマスを手にすることができました。水の綺麗な中流域で、狙って喰わせて釣れたというのが嬉しいです。
フライでサクラマスを釣るということ
もっぱら渓流を釣り歩いてきた私にとっても、フライでサクラマスを釣るということには登竜門的なイメージがあって、漠然と憧れてはいたんです。
90年代の初め頃にあった2尺ヤマメブームの影響かと思うんですが、私がフライをやり初めたのは2005年ですので、後にどこかで見聞きしたことがインプットされていたんでしょう。中古のフライ雑誌を買い込んでは読み耽っていましたんで。
同じフライフィッシングとはいえ、渓流のそれとはタックルも釣り方も全然違いますし、我ながらよくやったと思います。
かなりチャレンジングなターゲットでしたが、ほんとに釣れて良かったです。
フライは記念にとっておきます。
次は70cmオーバーでも目標にしようかな。
コメント
いつも楽しく拝見しています。
桜咲く、おめでとうございます。
自分は山形の鮭川や赤川に釣行します。
ルアーでは何度かサクラマスを釣ったことが
ありますが、フライでは釣りをしたことが
ありません。2020年はスカジットロッドを
新調してフライで挑戦したと思います。
okamotoさん
troutingをご覧いただき、ありがとうございます。
フライに挑戦されるとのこと。応援しています!
ルアーでの実績がおありなので、私みたいに、
3シーズンも悪戦苦闘しなくても、釣れるはずです。
解禁まで、あと2か月ですね。
私もそろそろ、準備しなきゃなぁ。
こんにちは。
先月、フライの新製品の試投会に行った
時に、九頭竜川のサクラマス釣りの第一
人者の安田龍司さんにお話を伺いました。
同じ釣り場に何人も入ることが多いので
他の人と同じことをしても駄目とのこと。
どうしても同じポイントを通ることが多い
ので、ロングリーダーで変化を付ける。
またメンディングはするな、イレギュラー
なターンをさせるためとのこと。
渓流のフライフィッシングとは違うの
ですね。難しい・・・
okamotoさん
コメント返信ありがとうございます。
安田龍司さんとお話されたんですね。すごい。
以前、氏プロデュースのヘッドを買って、
ロングリーダーを試したことがありますが、
自分のロッドに合わなかったのか、スキル不足なのか、
上手く使いこなせませんでした。
ツーハンドだと、キャスティングも様々だし、
いろいろなスタイルがあって迷いますよね。
私の場合、現在はショートヘッドに1.5mの
リーダー・ティペット、キャスティングは
スカジット(っぽい自己流)に落ち着いています。
渓流ではフライフィッシングをされているのですね。
こんばんは。
キャスティングは
スカジット(っぽい自己流)・・・
なんですね。
先日お話しした、試投会にOPSTの
仲野さんも来られていました。
新製品のOPSTのロッドを左右に振ったと
思ったら、正面にビューンとラインが
飛んで行き、かなり遠くまで飛びました。
簡単に遠くまで飛んだのでビックリ
しました。
渓流でフライフィッシングをします。
置賜白川の上流や大樽川などに行きます。
置賜白川の支流の小屋川にはいつきの熊が
いるので危険です。
コメント返信ありがとうございます。
試投会。仲野靖さんも参加されていたんですね。
私の場合、最初に買ったヘッドがOPSTのコマンドヘッドだったもので、
スカジットからやり始めたんですが、完全に独学で、自分のやり方が
正しいのかも分からずじまいです。
仲野さんのDVDは持っています。
熊。渓流を歩くときは、お互い気を付けましょう。