今年もやっぱりバンガロー。
山形県長井市
古代の丘
古代の丘は山形県長井市草岡にある遺跡公園です。
史跡として指定されている長者屋敷遺跡(縄文中期の住居跡)の他、古代の丘資料館、縄文そばの館、土偶広場、体験交流センター、キャンプ場、バンガローなどが整備されています。
子供が夏休みに入るのに合わせ、鶴岡市の月山あさひサンチュアパークのフリーサイトを予約していたんですが、庄内方面は大雨の予報のためキャンセル。急遽、こちらのバンガローに泊まることにしました。
受付
宿泊の受付は古代の丘資料館で行います。
入ってすぐ左にある事務室で申し込みをします。料金は前払い制。簡易なマップも貰えます。
地図
古代の丘のマップ。
体験交流センターの近くにあった案内板を撮影したものです。クリックすると2本指で拡大できます。
マップの左上にあるのが古代の丘資料館(受付)です。バンガロー、キャンプ場とは700~800mほど離れたところにあります。
泊まる
バンガロー
バンガローは全部で6棟あります。
6棟全て定員は8人で、料金は1棟につき、宿泊が3,130円、日帰り1,030円です。入場料、管理費などはかかりませんので、人数に関わらず、この金額で利用できます。(写真は5号棟と6号棟)
利用時間は宿泊が16時00分~翌日10時00分、日帰りが10時30分~15時30分です。
炊事場手前に駐車スペースがあります。
バンガロー脇への駐車は不可です。ただし、3号棟と4号棟は荷物の積み下ろし時に限り、近くまで車で入っていいそうです。その他の棟は丘の上にあるので、車では入っていけません。
1号棟と2号棟へ続く階段。荷物が多いと大変そう。
キャンプ場
体験交流センター駐車場の隣にキャンプ場があります。
芝生のフリーサイトで、車の乗り入れは不可です。泊り、デイキャンプとも料金は1張り510円で、入場料、管理費などはかかりません。利用時間は10時00分~翌日10時00分。
写真は太陽の広場から撮影したもので、杭の向こう側がキャンプ場になります。ホームページによると、張り数は15張り程度だそう。
体験交流センター
体験交流センターに泊まることもできます。
定員は20~30名で料金は1泊8,370円です。寝具は持参で、食事も出ません。研修などで使われるようです。
バンガローの詳細
今回泊まる4号棟。
標高は低め(270~280m)なんですが、木陰が多くて、そんなに暑くありません。
すぐ脇を流れる山水の音、鳥、虫の声が心地よいです。
ホームページによると、鍵の貸し出しはしていないとのことですが、普通に貸してくれました。熊が出るかもしれないとのことで、熊鈴もいっしょにです。
2段ベッドが二つ、床に4人で定員8人ということのようですが、10人くらいは楽に泊まれそうな広さです。照明も派手過ぎずいい感じ。冷房はもちろん、暖房もありません。
全面に窓があって、風通し抜群です。網戸はもちろん、ブラインドも付いています。
寝具はありませんので、インフレーターマットを持参。シーツはUnigearのインナーシュラフです。
ベッドの間にクローゼットがあります。ハンガーは付いていません。
電源コンセントがあります。500Wまでなので、ドライヤーなどはきついかも。
広いウッドデッキ。5~6人くらいなら、余裕で食卓を囲めそうです。だだし、バンガローの場合、炊事場以外での火気使用は厳禁なのでBBQはできません。
以上、環境、造りとも、これまで泊まったことのあるバンガローの中でも、ピカ一なのですが、一つだけ残念な点が。
それは蛾。5cmくらいはあろうかという大きいやつです。
屋外だけでなく、屋内にも繭が散見され、羽化したてと思われる成虫が次々に出現。
小2の娘に、『蛾も自然の一部なんだよ。』と言い聞かせながら、退治に1時間くらい要しました。
炊事場
バンガローの炊事場
バンガローの炊事場。奥に見えるのは3号棟です。
ユニークな円形のかまど。かまどというより、焚き火場と言った方がいいかも。
このようなフックが無造作に吊り下げられています。
トライポッドみたいに吊り下げて調理しようとしましたが、高さの調整が難しく、結局、薪に直乗せしました。鍋はDUG焚火缶です。
やっぱり熊が出るみたいですね。
大きなテーブルと椅子。炊事場内に2セットあります。
シンク。こちらも2つあります。
キャンプ場の炊事場
体験交流センターの1階にある炊事場。キャンプ場利用の方はこちらを使います。
サニタリー
トイレ
炊事場から見たトイレへの道。分かりづらいですが、案内板が立っています(写真左)。
管理棟の裏側がトイレになっています(写真左)。和式と洋式があり、そこそこ綺麗な普通のトイレでした。管理棟は無人で、今は物置として使われているようです。
トイレに一番近いのは6号棟です。1号棟と2号棟からだと結構遠いので、夜だと少し大変かもしれません。
コインシャワー
体験交流センターの1階にコインシャワーがあります。
男女別です。中にシャワールーム2室とトイレとあります。
コインシャワーを利用するには、事前に古代の丘資料館(受付)で1枚100円のコインを購入する必要があります。
コイン1枚で2分間使用できます。チェックアウトの際、余ったコインを返すと、返金してもらえますので、少し多めに買っておくと安心です。
給湯器脇にコイン投入口があります。
シャワールームの様子。
近くの温泉
湯舟に浸かりたいのなら、車で10分くらいのところに『はぎ乃湯』という温泉があります。
営業時間は10:00~21:00 (最終受付は20:30)。料金は大人(中学生以上) が450円、小人(4歳以上)が250円です。毎月第3木曜日は休みだそうです。
見どころ
長者屋敷遺跡
竪穴住居。縄文中期(約4千年前)の住居を発掘場所に復元したものだそうです。中に入ることもできました。
半截木柱遺構(はんせつもくちゅういこう)。こちらも縄文中期の発掘現場に再現されたものです。古代の丘資料館でもらった新聞記事によると、影の長さで歴(二至二分)、影の位置で正午を知ることができるとのこと。
古代の丘資料館
チェックアウトの際に、覗いてみました。
受付の向かい側が入口があります。入場無料です。
中の様子。でも、小2にはちょっと難しかったかな。
土偶広場
低学年の子供にはこちらがおすすめ。
芝生の丘に十数体の大きな土偶が立っています。
奥の方に、有名な遮光器土偶があります。妻と娘は『シャコちゃん』と呼んでいましたが、私にとっては『土偶マン』です。
環状列石
土偶広場の奥に環状列石(ストーンサークル)があります。発掘されたものではなく、秋田県鹿角市の大湯環状列石を真似て作った公園だそうです。
中里堤(なかざとつつみ)
古代の丘の中心にある『ため池』です。江戸時代に作られたもので、縄文とは関係ありません。
土偶広場近くには釣り人の姿が。ヘラブナなどが釣れるようです。
食べる
縄文そばの館
古代の丘資料館の隣にある『縄文そばの館』。土日、祝日のみの営業で、営業時間は11:00~15:00。
チェックアウト後に、土器に盛るという『かき氷』目当てで入ってみましたが、営業時間外だったため断念。蕎麦も絶品らしいので、今度、食べに来ようと思います。
古代の丘バンガローのまとめ
遺跡公園だけあって、見どころが多く、老若男女問わず楽しめます。市の施設なので、料金は格安です。
よかった点
- 林間で涼しい。
- バンガローの造りがよく、広い。
- 炊事場のかまどがユニーク。
いまいちな点
- 蛾が多い。
- 地図や案内板が分かりづらい。
コメント
ここ行ったことあります。
蕎麦屋によったら、定休日だった。
今日の豪雨で、被害が広がらないことを祈っております。