志津野営場と遠い日の淡い光

穴場かと思ったら、そうではありませんでした。

山形県西川町

志津野営場

ダラダラと続いた梅雨がようやく明け、いよいよ夏本番

夏キャンプはどこにしようか。

海か山か迷ったんですが、涼しい山にしておきました。

志津野営場案内図
山形県内陸部の西川町にある志津(しづ)野営場。山形県による公設キャンプ場です。

県立自然博物園・志津野営場

霊峰、月山の麓にあって、標高は770mくらい。蔵王の坊平や、昨年行った栗駒の須川湖ほどではないですが、真夏でも涼しいです。

須川湖キャンプ場は別天地だった
宮城、岩手、秋田の3県にまたがる栗駒山の北西の中腹に位置し、標高1000mと、夏でも涼しいです。

受付

キャンプ場の入り口を通り過ぎ、車で少し登ったところにある、

山形県立自然博物園ネイチャーセンター
山形県立自然博物園ネイチャーセンターで受付をします。


一昨年までは、3kmほど手前にある弓張平公園パークプラザでの受付だったんですが、昨年からここに変わりました。

石跳川(釣り禁止)
ネイチャーセンター前にある、渓流釣り禁止の看板。

キャンプ場のすぐ西側を流れる石跳川は、最上川第二漁協の遊漁規則で、周年の釣り禁止区域になっています。

サイトの種類と料金

第1テントサイトと第2テントサイトがあります。

料金表
第1テントサイトは区画サイトで、1区画につき1泊1,040円。第2テントサイトはフリーサイトで、テント1張りにつき1泊520円です。

当初、第2テントサイト(フリーサイト)に泊る予定だったんですが、団体客で貸し切りとのことで、第1テントサイトに泊ることに。

残り3区画だったんで、もう少し遅ければ、泊まれなくなるところでした。

穴場のキャンプ場だと思っていたのですが、全然そうじゃなかったです。

第1、第2ともWEBで予約できるようなので、前もって押さえておいた方が安心です。

志津野営場 公式予約サイト
月山山麓・地蔵沼のほとりに位置する志津野営場はブナ林の中の静かなキャンプ場です。炊事場やトイレなど最低限必要な設備があり、入浴は月山志津温泉などをご利用いただけます。■営業時間・施設案内■*営業期間・・6月1日~10月31日*営業時間・・午...

マップ

受付で見せてもらったキャンプ場の地図です。クリックすると2本指で拡大できます。

志津野営場ガイドマップ
2024年8月3日現在、第1テントサイト全19区画のうち、7区画が閉鎖中でした。

昨年の須川湖でもそうでしたが、公設系の古いキャンプ場は、老朽化で、いろいろと大変なようですね。

車は、荷下ろし荷積み時に限り、道路(地図では赤線)までなら入ってよいということです。東屋(四阿)のある広場や、区画サイト脇の狭い砂利道は、原則、乗り入れ禁止です。

注意事項

注意事項
利用時間はAM10:00から翌日のAM10:00までの、ちょうど24時間。

焚き火についてが、ちょっと分かりづらいですが、⑩を見る限り、テント脇で、焚き火台を使ってなら可ということでしょう。

サイトの様子

第1テントサイト

第一テントサイト
今回泊まる第1テントサイトのA-15。ここだけで6張りくらいはできそうな広さです。

1家族3人で使うには、もったいないくらい。

受付時に渡される黄色い旗は区画の入り口に立てておきます。

翌朝、スタッフがこの旗を回収に来るので、帰りに受付(ネイチャーセンター)に寄る必要はありません。

第2テントサイト

第二テントサイト
今回泊まれなかった第2テントサイトの様子。貸し切りの団体というのは、ファミリーキャンプ村in月山というイベントでした。

渓流
第2テントサイトの奥にある小さな沢。先々週、秋田県と山形県を襲った豪雨の影響か、まだ、かなり濁っています。

キャンプ場のマップを見ると、石跳川の支流ではなく、第1テントサイトの奥を流れる沢に合流し、地蔵沼に流れ込んでいる名無しの沢のようです。

この沢から吹く風のおかげで、第2テントサイトは第1テントサイトよりも、さらに涼しいです。

湧水群

ブナの泉の看板
ネイチャーセンターへ行く途中に見つけた、ブナの泉の看板。西側の駐車場の斜向かいです。

中に入り、少し進むと。

ブナの泉
湧き出した水が、段々畑みたいに流れていて、水を汲めるようになっています。一帯には、このような湧水が無数にあって、月山湧水群として、昭和の銘水百選にも選ばれているんだそう。

ネイチャーセンターのスタッフによると、飲んでも問題ないとのことだったので、キャンプ用に汲んでみました。

コンクリートなどで整備された水場とは違って、汲むには少しコツがいります。(沈殿を巻き上げると、濁ってしまう。)

SAWYER SP2129で浄水
銘水とはいえ、むき出しの泉。念のため、浄水器でろ過して飲みます。

この浄水器。昨年、石川県であった、流しそうめんでの食中毒事件をきっかけに、キャンプ用に買っておいたものです。

ペットボトルに取り付けられるので、キャンプだけじゃなく、渓流釣りや非常用にも便利。

地蔵沼

地蔵沼
キャンプ場のすぐそばにある地蔵沼。浮橋を渡った先は半島になっていて、第2サイトへ抜けられる遊歩道があるようです。秋は紅葉が綺麗でしょうね。

サニタリー

トイレ

トイレ
キャンプ場の入口近くにある第1テントサイトのトイレ。男女別の和式です。

展示棟
第1テントサイトの広場にある展示棟にもトイレがあります。こちらは男女共用の洋式(バリアフリー)です。

お風呂

志津野営場にはお風呂もシャワーもありませんが、車で3分くらいのところにある志津温泉の各宿で、日帰り入浴が可能です。

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炊事棟

炊事棟
第1テントサイトの炊事棟。避難所も兼ねているのか、かなりガッシリした造りです。

重い引き戸を開け、中に入ると。

炊事棟の流し
広い流し。

炊事棟のカマド
向かいにはカマドがあります。テーブルも大きいです。

夕食

薪グリルで調理
広い区画の片隅で、久しぶりの薪グリル。

カレーライス
夕飯は、月山の湧水で炊いたツヤツヤのご飯と、昭和キャンプの定番、バーモントカレー。

ユニフレームのロングセラー、薪グリル。いつの間にか、2になっていました。

遠い日の淡い光

夕食を終え、焚き火を囲んで、くつろいでいると。

夜の様子
娘が草むらをジーっと見つめています。

『どうしたの?』と私が聞くと、『何かが光った。』と言うので、一緒に覗き込むと。

草の上で、小さな黄緑色の光が点滅しています。

『ホタルだ!』

妻と娘は初めて。私はうん十年ぶりに見るホタルです。

残念ながら、写真は撮れませんでしたが、娘にとっては、夏のいい思い出になったはず。

志津野営場のまとめ

夏でも涼しいですが、湿地に囲まれていて、ジメジメしています。蚊がとても多いので、多重の防蚊対策を。

よかった点

  • ホタルが見られた。
  • 区画がとても広い。
  • 夏でも涼しい。

いまいちな点

  • 蚊が多い。
  • 車の乗り入れができない。
  • 藪に囲まれていて、熊が怖い。

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