基本のフライタイイング(その2)アントパラシュート

怪我で釣りに行けないので、久しぶりに基本のフライタイイングをまとめてみました。

UVレジンでハードシェル

タイイング手順

夏の定番、アントパラシュート。ハードシェルなので丈夫です。

使用マテリアル

フック TMC 212Y #13
スレッド ユニスレッド 6/0(ブラック)
ボディ UVレジン(太陽の雫 ハードタイプ)
ハックル コックハックル(ブラック)
ポスト エアロドライウイング(FLオレンジ)

フックはTMC 212YやVARIVAS 2200などのカーブドシャンクが適しています。適用サイズは14番前後。

ボディの形成

下巻き
ボディ部分から巻き始めます。後ろにより過ぎるとフッキングが悪くなるので注意。

スレッドでボディを形成
スレッドでボディを形成。6/0を使うと、早く巻けます。
アイまで下巻き
アイまで下巻きをしたら、ポストを立てる位置まで巻き戻ります。
UVレジンを塗る
ボディにUVレジンを塗ります。シャンク部分に巻いたスレッドにも軽く塗っておきます。
下側にUVレジンを塗る
フックを回転し、満遍なく。
UVライトで硬化
UVライトを当てて硬化。

ポストとハックルの固定

エアロドライウイングを切り出す
エアロドライウイングをカット。小さいサイズを巻くときは適当に間引きます。

エアロドライウイングを仮止め
仮止めします。私の場合、無駄がないように1本を半分に折って使います。
エアロドライウイングを固定
前後を巻いて、たすき掛けをし固定します。

ハックルを切り出す
ハックルを切り出します。
ハックルの巻きしろを作る
巻きしろを3mmくらい、内側を3~5mmくらいカットします。

ハックルを固定
スレッドでポストを作ってから、表を上にしたハックルを下方向から固定します。

ハックリング

ハックリング
巻きしろを一気に巻き上がってから、巻き下がります。釣り上がり用なので厚めです。

根元をスレッドで巻き止める
ポスト(ハックルの下側)を時計回りに2回巻いて固定します。

逆向きのハーフヒッチ
そのまま逆向きのハーフヒッチをします。
スレッドを瞬間接着剤で補強
ポストと余ったハックルをカットし、ハーフヒッチしたスレッドを瞬間接着剤で補強。

ハックルの根元を瞬間接着剤で補強
ハックルの根元付近を瞬間接着剤で補強します。ポストにつけると固くなるんだそうです。

アントパラシュートの完成
アントパラシュート(ハードシェル)の完成です。

思い出のフライ

アントパラシュートは十数年前に初めてイワナを釣った思い出のフライです。

当時は望月和美さん監修の『初めてのフライタイイング』というタイイング本に載っているハードシェルアント・パラシュートを参考にしていました。

初めてのフライタイイング
今回巻いたフライも基本はこれを元にしていますが、バーニッシュの代わりにUVレジンを使用しています。UVレジンだと硬化があっという間なので、一気に巻けるのがメリット。

岩井渓一郎さんのアントパラシュート
フックとのバランスは岩井渓一郎さんのフライを手本にしています。

下から見たアントパラシュート
昔はハックルのファイバーがもっと短かったんですけど、渋谷直人さんの影響で、長めを使うようになりました。

最近はソラックスのダビングを省略していますが、厚めに巻いたハックルの中心部が黒くなるので、シルエット的には問題ないと思います。

今シーズンは怪我でまだイワナを釣っていません。早く骨がくっつかないかな。

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