アウトドアにも値上げの波が。
新富士バーナー
3本198円の激安カセットボンベは今
ほんの数年前まで、最安のカセットボンベ(CB缶)は、ディスカウント店などで売られている3本セット(198円、1本あたり66円)だったはずなのですが、昨今の物価高のせいか、ほとんど見かけなくなってしまいました。
現在(2022年の夏)だと、100均で売られている1本110円か、ディスカウント店のセールで、3本セットの単価がこれよりも少し安くなるというのが底値のようです。
指定のボンベ以外はNG
現在、流通しているカセットボンベ(CB缶)は、接続部(バルブ)がJIS規格で統一されているので、メーカーを問わず、どのCB缶用バーナーにも装着でき、普通に使えます。
しかし、SOTO(新富士バーナー)に限らず、バーナーのメーカーは、指定以外のボンベを使うことを認めていません。
メーカーの言い分は『指定のボンベ(大抵は自社ブランドのもの)とのセットで検査をしているので、それ以外は認められない。』というのことのようですが、カセットボンベ自体、何百種類もあるわけではないですし、業界で互換しようと思えばできるはずです。
『いやいや、わが社指定のボンベはガスの組成が・・・。』などと言われても、ちょっと比率が違うくらいで壊れたり、事故を起こすようなら、それこそ大問題じゃないでしょうか。
故障や事故が生じた場合
とは言え、国がらみのガス業界ムラに一人あらがってみたところで、この現状は変えようがありませんし、指定以外のボンベを使っていて、故障や事故が生じた場合、「説明書に『使うな』と書いてあるでしょ!」などと、つけ入る隙を与えることにもなりかねません。
万が一の時、修理や補償を確実に受けたいのであれば、指定のボンベ(CB缶)を使っておいたほうが無難でしょう。
SOTO公認の最安は?
先日、品薄の中なんとか購入できた、SOTO Range ST-340。
SOTOのバーナーで使えるボンベについて、ホームページに次のように書かれてあります。
SOTOの指定ボンベはSOTOだけだと思ったらそうではないんですね。同じ新富士バーナーのブランドである、Do-Ga(ドゥーガ)とShinfuji Burnerのボンベも使えるんです。
※Do-Gaは草焼きバーナー、Shinfuji Burnerは工具バーナーのブランドで、現在、この2つはShinfuji Burnerに統一されています。
現行の指定ボンべは次の5種類。通販サイトなどを参考に、実売価格(2022年8月時点)をまとめてみました。
ブランド | 型番 | 成分 | 実売価格 |
---|---|---|---|
SOTO | ST-700/ST-7001 | ブタン | 229円 |
SOTO | ST-760/ST-7601 | ブタン・プロパン | 274円 |
Shinfuji Burner(旧 Do-Ga) | GT-700/GT-7001 | ブタン | 199円 |
Shinfuji Burner(旧 Do-Ga) | GT-760/GT-7601 | ブタン・プロパン | 259円 |
Shinfuji Burner | RZ-760 | ブタン・プロパン | 298円 |
型番にある『/』以降は3本パックのコードで、実売価格は3本パックの価格を3で割った1本あたりの価格です。※RZ-760の3本パックは廃番のため、1本の実売価格をそのまま書いてあります。
今後どうなるか分かりませんが、今のところは、SOTOよりShinfuji Burner(旧 Do-Ga)の方が安いようです。
Shinfuji Burner GT-700
私がSOTO Range ST-340用に最初に購入したボンベは。
Shinfuji Burner GT-700の3本パック(GT-7001)。2022年7月に、528円(176円/本)で購入しました。
同じ店で、8月には598円(199円/本)円になっていましたので、ほんの1か月で1本あたり23円も値上がりしていたわけです。
ブタンのみのレギュラーガスです。ST-340本体と同様、『生産物倍書責任保険付』の文字が。
充填が東邦金属工業株式会社となっていますが、缶も東邦金属工業製なんでしょうか。だとすれば、もっと安い、TOHOシャトルやファミリーカセットボンベと、接続部(バルブ)のサイズが、寸分違わない可能性が高いですね。
意外にも、黄土色の缶がアウトドアに合います。
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