ヒトの少子化と相反し、ツキノワグマの世界ではベビーブームが続いているようで。
最悪の対応
曇天
梅雨入りして最初の日曜日。ヤマメ狙いで某川の中流部に入ってみました。3年前に一度入ったことがあるだけで、ほとんど未知の区間です。
雨は降っていないものの湿度が高く、どんよりとしています。
道路沿いの本流をしばらく釣り上がったものの釣果なし。
熊との遭遇
本流をあきらめ、支流に少し入ったところで、ふと上流に目をやると。
黒くてズングリしたヤツがこちらを見てるではないですか。一見してそれとわかるツキノワグマの成獣。車から目撃したことはあるんですが、渓流で出くわすのは初めてです。距離にして約50メートル。
で、この後の対応がマズかった。
2~3秒、唖然とした後、クマに背を向けて走り出してしまったんです。クマには逃げるものを追う習性があり、しかも100メートル7秒台という俊足。いきなり逃げるというのは自殺行為といっても過言ではありません。
しまったと思ったのも後の祭り。こうなったら、全速力で逃げるしかありません。
障害物競走さながら、アドレナリン全開で渓流を走り下ると。
案の定、岩に躓いて、転んでしまいました。
500メートルほど下ったところで、思い切って後ろを振りかえってみましたが、クマの姿は見えません。追ってこなかったのか途中で引き返したのかわかりませんが、手の怪我だけで済んだのが不幸中の幸い。
竿を折る
平静を取り戻し、ふと手元を見ると、ロッドが根元から折れているのに気付きました。
お気に入りのロッドだっただけに、手の怪我以上にイタいです。
もう少し冷静になれなかったものかと、悔やまれます。