4月の投稿で紹介したFENIXのHL21を1シーズン(約半年間)使ってみました。水没や落下など、ハードな使用になりましたが、まったく問題ないみたいです。
軽い完全防水 FENIX HL21
開封とセッティング
先ずは開封の儀。
本体とパーツです。黒い輪っかは、予備のOリング(パッキン)、その上にあるのは、ディフューザー(拡散器)です。
保証書と説明書。英語の他、中国語などで書かれています。日本語はありません。
台座から外した本体。コンパクトですが、作りはしっかりしてます。LEDはCree社製のXP-E。
ディフューザーとベルトを付けた状態。
アルカリ電池も使えるけど
FENIX HL21は、単三電池1本で動きます。
推奨はNi-MH電池(ニッケル・水素充電池)。エネループが有名ですね。アルカリも使えるけど、LEDの寿命が短くなるそう。同じ充電池でもリチウムイオンは使用禁止。
エネループを持っていないんで、ダイソーのアルカリ電池を使っています。
以下は、電池の種類と使用可否についての表です。説明書に載っていたものを、適当に訳してみました。
充電 | 形状 | 電圧 | 使用 | |
---|---|---|---|---|
ニッケル水素 | 充電式 | AA | 1.3V | 推奨 |
アルカリ | 非充電式 | AA | 1.5V | 可 |
リチウム | 非充電式 | AA | 1.5V | 可 |
リチウムイオン | 充電式 | 14500 | 3.7V | 不可 |
明るさとモードの切り替え
明るさは、3段階の切り替えが可能です。
ボタンは一つだけ。大きくて押しやすいんで、頭に装着した状態でも確実に操作できます。
消えた状態で普通に押すと点灯します。もう一度押すと消灯します。
点いた状態でボタンを1秒以上長押しすると明るさが変わります。これはHigh(強)。
もう一度長押しする、low(弱)に。切り替わる順番は、High(強)→Low(弱)→Mid(中)。これを繰り返します。
HL21は消灯時の明るさを記憶するようになっていて、次につけたときに前回消したときの明るさで点灯します。これ意外に便利ですよ。
各明るさでのルーメン(lm)と持続時間は次の通りです。この表も、説明書からの抜粋です。テストに使用した電池は2500mAhのNi-MHで、測定方法は、ANSI-NEMA FL-1だそう。
High | Mid | Low | |
---|---|---|---|
明るさ | 97lm | 47lm | 3lm |
持続時間 | 2h 3min | 5h 43min | 53 h |
説明書には書かれてないんですが、電池の残量が少なくなってくると、High(強)を飛ばして、Low(弱)→Mid(中)を繰り返すようです。もっと減ると、Low(弱)だけになるのかもしれません。
SOSモードについて
裏技的な機能。点灯した状態で、すばやく2回押すと、SOSモードになります。トントントン・ツーツーツー・トントントンというやつ。モールス信号のSOSですね。あまり、お世話にはなりたくはないんですが、遭難したときに使えますね。
角度の調整
6段階くらいの、角度調節ができます。
最も閉じた状態。光の方向は真っ直ぐ。
最も開いた状態。斜め下45度くらいかと思います。
角度の調節は無段階じゃなくて、カクッカクッっと軽くロックされる感じです。数えてみると6段階くらい。
どういう仕組みになってるのかと思い、本体の裏側と台座を見てみると、とってもシンプルな構造。
本体の裏側。左右の根元に、溝が刻んであります。
台座を横から見た写真。小さい爪がついています。
ディフューザーの開閉
LEDライトでディフューザー(diffuser)というと、光を拡散させるフィルターのことを指します。LEDの光は白熱電球に比べて直進性が高く、そのままでは対象物の真ん中は明るいんですが、周辺部は暗めになってしまいます。
ディフューザーを通し光を拡散させると、真ん中は少し暗くなりますが、その分、周辺が明るくなります。
HL21に付属するディフューザーは、フタを開閉するような仕組みで、簡単に切り替えができます。
フタを開いた状態。光は拡散しません。
フタを閉じた状態。光は拡散します。
夜道でテスト
イブニングの帰りに、夜道をライトで照らし撮影してみました。写真の明るさなんてカメラの設定でどうにでもなるんですが、実際に見た感じに近い条件を選びました。6パターン全て同じ条件です。
Low(弱)、ディフューザーON
Low(弱)、ディフューザーOFF
Mid(中)、ディフューザーON
Mid(中)、ディフューザーOFF
High(強)、ディフューザーON
High(強)、ディフューザーOFF
明るさについて
山の中なので真っ暗でしたが、歩く程度ならMid(中)でも十分でした。High(強)だと電池を食うんで、普段はMid(中)にしておいたほうがいいかも。
一方、Low(弱)はかなり暗いので夜道にはちょっと辛いです。とは言え、手元を照らすには十分なんで、フライを結ぶときなどには使えます。暗いので、かえって魚を刺激せずいいかもしれません。
ディフューザーについて
この写真だとほとんどわかりませんが、ディフューザーを通すと照射範囲は広くなります。でも、このくらいの道幅であれば、ディフューザーを通さない方が歩きやすいと思います。
安心のIPX8
FENIX HL21のすごいところは、これだけ基本性能がしっかりしているのに、完全防水(IPX8)であることです。しかも、とても軽い。
これまで、渡河で何度か水没していますがまったく問題ありません。IPX8(2m)なんで、あたりまえか。
雨なんかへっちゃらなんで、釣りに限らず、ちょっとした登山などにも最適かと思います。
重さについて
4月の投稿で、電池を含む重さが65gであると紹介しましたが、これは、ベルトを除いた重さでした。ベルト有りだと83gになります。まぁ、これでも十分軽いんですけどね。
※後継モデル『HL22』が発売されていました。明るさは最大で120ルーメンだそうです。〔2015年3月 追記〕
※後継モデル『HL23』が発売されていました。明るさは最大で150ルーメンだそうです。〔2019年4月 追記〕
コメント