リトルプレゼンツ・ライトウエイトWDシューズのソール交換。最終回となる今回はフェルトの貼り付けです。
第1回『高温スチームでフェルトソールを剥がす』、第2回『フェルトソールを切り出す』の続きです。
ウェーディングシューズのソール交換(第3回)
フェルトの下塗り
先ず、切り出したフェルトソールの接着面にボンドの下塗りをします。これをやらないと、本塗りのボンドがフェルトに吸い込まれてしまいます。
リトルプレゼンツでもLPフェルトグルーIIというソール交換専用のボンドを売っていますが、今回はコニシのG17を使用。
表面をあまり毛羽立たせないよう、なるべく均一に塗るのがコツ。今回は使いませんでしたが、G17付属の広口ヘラを付けたほうが綺麗に塗れると思います。
塗り終わったら2~3時間放置。
本塗り
フェルトの下塗りが乾いたら、本塗りをします。
靴底とフェルトソールにヘラなどで均一に塗ります。塗りすぎると接着したときにボンドがはみ出てくるので適度に。
塗り終わったら、触っても手に着かなくなるまで20~30分くらい放置します。G17の説明書だと、冬(5℃)は5~10分、春・夏・秋(20℃~30℃)は5~15分とありますが、これだと短すぎます。
靴底(ミッドソール)に古いフェルトや接着剤が残っている場合は、ボンドを塗る前に紙やすりでサンディングしたほうがいいです。
接着
下塗りの場合は2~3時間と言わず、それ以上放置しても全然構いませんが、本塗りの場合は手に着かなくなるまで放置した後、速やかに接着しないといけません。
私の場合、レジ袋は使いません。1発勝負です。位置をあわせ、一気に貼り合わせます。
貼り合わせが終わったら、靴を履いて前後左右に満遍なく体重をかけた後、靴の中に手を入れ、万力の要領で両手で思いっきり押します。端の方、特につま先側は念入りに。
ハンマーを使う場合は、本職が使うような修理台に靴を被せないと、暖簾に腕押し状態になりあまり効果がありません。
最後に、ソールを引っ張り上げる感じで、ガムテープ(布テープ)で固定します。
圧着
と、以前はここで終了していたんですが、今回は静置中の圧着力を強めるために、こんなものを用意してみました。
ダイソーの突っ張り棒です。長さは30~45cmで、耐荷重(縦方向への突っ張り強度ではない)は1本あたり約1kgだそうです。
これを棚の間に入れて、おもいっきり突っ張ります。棒だけだと圧力が一点に集中してしまうので、靴の中にティペットの空スプールを噛ましてあります。突っ張り強度は不明ですが、棚がミシミシいうくらいだから、かなりありそう。
隙間にはくさび(紙)を入れてあります。つま先を挟んでいるのはクランプ。これもダイソーで買ったものです。
この状態で24時間放置します。
完成
翌日、ガムテープを剥がしてみると。
少し接着剤がはみ出ていますが、隙間も無く、まあまあの出来です。
最後に、同じ要領で『フェルトソールを切り出す』で作ったヒールを付けてみました。
このシューズ(リトルプレゼンツ・ライトウエイトWD)はヒールがないと、らしくないので。
以上で完成です。
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